毎日使う寝具は硬すぎも柔らかすぎも腰痛の元です。

- update更新日 : 2024年04月02日
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選択を間違えると腰痛の元になります

皆さんの腰痛をひき起こす原因の一つに寝具の硬さの問題があります。

とはいうもののじつに様々な寝具が販売されていて何を選べばいいのか試してみますが今一つしっくりくるものに出会えてはいないことが多いようです。

この場合の考え方としては、背骨のS字カーブがヒントになります。

人体には立位で、生理的湾曲と呼ばれる前後のS字カーブがあり、体への衝撃を緩和する役目を果たしています。このS字カーブのままで寝られれば身体が痛くなることはありません。

つまり寝具が硬すぎて、寝た時にS字カーブがつぶれていたり、柔らかすぎてS字カーブが強くなると痛みが出ます。寝具が柔らかいとお尻の部分の重みで沈み込みます。

腰回りは骨盤、仙骨、腰椎、大腿骨と大きな骨が集中していて骨の比率が大きな部分です。更に消化器官が詰まっている下腹部は、肺という空気袋のある上半身に比べて重くなっています。

つまり寝た姿勢の腰回りは他の部分に比べて重いために沈み込みが強くなります。そういうわけでこの重みを支えるだけの芯のない寝具では体重に負けてしまうのです。

これは立位では腰が引けた状態になりますが、骨盤は後傾をして腰椎の湾曲が強くなり腰痛が強くなった状態です。

一方硬すぎる寝具は、脊柱のS字カーブ(生理的湾曲)を許さないために体重により脊柱が湾曲できなくなり無理な形を強いられるために痛みが起きます。さらに骨盤部分も仙骨の存在のために後傾を余儀なくされ痛みを起こします。

腰痛を起こしている骨盤は仙骨が後方へ出てきますが、その部分を寝具が吸収しない硬い寝具では骨盤自体が後傾することになります。

その結果脊柱の本来の湾曲が失われることになり腰痛を起こします。ではどんな寝具を選べばいいのでしょうか。

体重や骨格の可動域など個人差にもよりますが、体重を支える芯のある層の上に脊柱の湾曲を吸収する柔らかな層がある程度のストロークである2層構造であれば腰痛にはなりにくいものと思います。

さらにもう少し付け加えるならば、体重はそう簡単には変えられるものではありませんが、関節の可動性を良くしてやれば寝具の多少の硬すぎ・柔らかすぎを補ってくれます。

という事で同じ寝具を使っても、人により痛みの感じ方に差があるのはこのためです。

更に関節の可動性の向上は骨格矯正によって得られます。

これらの効果には個人差があります。

(2020/10/12 加筆訂正しました)