バスター安城のひとりごと(四十肩)

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四十肩について思い出すのは、当時86歳の男性です。全身の痛みを訴えていて、脊柱管狭窄症で仰向けに寝ることができず、横向きで寝ていたために肩を痛めていました。首の骨もひどく歪んでおり、それによる神経障害も痛みの原因となっていました。あまりの痛さに30分ほどで目が覚めてしまい、熟睡できない状態でした。他にも、腰、首、背中、お尻、太もも、ふくらはぎ、足首などにも激しい痛みがあり、まさに満身創痍の状態でした。

骨密度
高齢による骨密度の低下

骨密度の低下が心配で強い施術はできず、慎重に施術を行っていました。施術によって一時的に痛みは和らぐものの、すぐに再発する繰り返しでしたが、それでもわずかな安らぎのために通院を続けていただいていました。

当初は自転車で来店されていましたが、転倒の危険があるため、家族が自家用車で送迎するようになりました。
その手配がつかないときは私の方からうかがって施術をすることもありました。

そんなある日、自宅での入浴中に転倒し、背骨を圧迫骨折して緊急入院するという事態が発生しました。ついに、恐れていたことが起こってしまったのです。しばらくの入院を終え退院をされましたが骨密度の低下から、今後の施術には耐えられないと判断し、それ以後の施術を中止せざるを得ませんでした。

ご本人の苦しみを知っているだけに、まさに苦渋の決断でしたが、新たな骨折を引き起こすことはできません。しかし、他に方法がなかったのか、今でも考えてしまいます。