ただ単に腰が痛いだけで椎間板ヘルニアになるの?
椎間板ヘルニアでご来店のお客様の中で診断に使った画像を拝見してもヘルニアがどこにも見当たらないことがたまにあります。そしてお話を聞いてみてもお尻や足の痛み・痺れはないとのことで、骨格を調べてみてもヘルニアを引き起こすような背骨のゆがみが見当たらない、そんなケースを目にします。その様な方の受診した整形外科を聞いてみるといくつかの決まった名前が挙げられます。
その方にはヘルニアは無いとご説明をすると安心されていますが、どうもその整形外科は椎間板ヘルニアの名前を乱発しているのではないかと邪推をしてしまいます。画像にも映らず痛みや痺れもないのになぜ椎間板ヘルニアになるのか聞いてみたいものです。
一般の方にとっては椎間板ヘルニアなどといわれると不治の病を宣告されたと同じですが、その病名を腰痛を治せない事の言訳に使っているのでしょうか。
他には「椎間板ヘルニアになりかけている」「椎間板ヘルニアのような症状」「椎間板ヘルニアかもしれない」などさまざまな表現方法で診断をするようですが、そのくらい重症なのだから治らなくてもしょうがないよねと言わんばかりです。
では椎間板ヘルニアの何が問題なのかと言えば、お尻から太もも・脛・ふくらはぎにかけてのしびれや痛みで日常生活に支障をきたすことが問題なのです。椎間板が出ることの弊害は他にはなく、椎間板が出てはいるものの痛みがないために椎間板ヘルニアに気づかずに生涯を終えることもあるようで、それでも問題はありません。
つまり仮に椎間板が飛び出していなくてお尻や太ももに痛みのない椎間板ヘルニアがあったとしても、それは何一つ問題は無く単なる腰痛と言っても差し支えありませんので、整体院での骨格矯正で修正をすればいいだけの話なのです。
因みに腰椎と痛みの場所はこのようになっています。
坐骨(座るときに当たるお尻の骨)から太ももの後ろ〜ふくらはぎ〜かかとのラインは腰椎の5番。お尻から太もも全体~膝の前側までであれば腰椎の2~4番と決まっていますので、画像をしっかりと確認をして疑問点は納得するまで質問をしてください。ありもしない重症名をちらつかせるような ”権威” とされているものを頭から信じ込むのは危険で、時には疑ってかかることも必要なようです。