硬くなっている体を放置すると、その次に起きる事

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ひと口に体が硬いと言うと、皆さんは体質だからという説明を用意していると思います。生まれつきだから、ずっと前から、親もそうだった、等々半ばあきらめに近いのかもしれません。昔は酢を飲むと柔らかくなるなどと言われていたりしましたが、いつのまにかそんなことはないと言われるようになりました。

そして今はYoutubeなどでもストレッチを絶賛する動画であふれてます。腰痛を治したくてWEBを検索するとストレッチを薦めている動画が溢れているわけで、「これをするだけで簡単に腰痛が治る」「ここを押すだけで驚きの効果」などといううたい文句がどんどん出てきます。これらのすべての根拠が全くないことを断言しておきます。腰痛というのはそんなに簡単なものではないからです。

一番の問題点は長年の腰痛を抱えている方の骨格のゆがみが硬くなっていて、関節の周辺組織自体が変質していることです。背骨には通常4〜6か所の歪みができる上に骨盤も動きを止めますので、体幹全体が動きを止めた状態になります。

この状態に至るまでが多くの方に見られる体が硬いという状態なのです。例えば足の爪が切りにくい、立ってズボンや靴下が履きにくい、地面の物がとりにくい、トイレでお尻が拭きにくいなど日常生活でのあらゆる動作に支障が出ています。そんな時に思わず力を加えてしまう事で骨格のゆがみはさらに進行し、ますます体は動かなくなります。

この悪循環が重なり、ある時なにげない動作でギックリ腰を発症することになります。長い時間が経過するうちにギックリ腰を繰り返し椎間板ヘルニアや坐骨神経痛を発症し、ますます悪化の一途をたどります。その後行きつく先は脊柱管狭窄症などの難治性の腰痛となり、治癒確率の低い手術を選択せざるを得ないところまで進みます。その方が特別なのではなくほとんどの方がそうなる可能性があります。

では何が問題でここまで進行してしまうのか考えてみると、足の爪が切りにくいなどの段階で体の硬さに気がつき体を柔軟に保つための骨格矯正をしていればここまでにはならないのです。しかし症状が悪化するほど回復にかかる時間と費用が格段に増えていき、個人では不可能と思われる金額になる場合もあります。

ですからできるだけ早い段階で手入れを開始して関節の形を復元して正しい動きができるようにするのが望ましいことになります。