知ってますか?椅子に座るときは背もたれを使ってはいけないことを

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背もたれは使わない方がいい

皆さん、椅子に当たり前のようについている背もたれはいったい何のためについているのでしょう。こんな記事があります。

「腰掛は紀元前3000年〜4000年ほどのころ、粘土で作ったものが使われていたといわれています。木製の椅子はエジプト文明の頃、紀元前何十世紀という頃には使用されています。ツタンカーメンの椅子などでも知られているように、背もたれのある椅子は、当時権威を表すための道具として用いられたと考えられます。」(WELLより引用)

 おそらく何かの上に座るときに後ろにもたれかかる方が楽だから、椅子を作るときには背もたれをつけることが権威の象徴だったのかもしれません。椅子が一般市民に浸透する過程でワンセットとして進化してきたのではないかと思います。歴史として残って居るのはおもにヨーロッパで文化の一部として芸術品として扱われていたようですが、それとは別に一般市民が何かに座るときに後ろにもたれかかるという意味で当然のように備え付けていたのではないかと思います。

 やはり当時は骨格の構造などを分析していたわけではないですね。その事が健康にどんな影響を及ぼすかを考えるようになったのは最近の事だと思います。座るときに骨盤を立てるというのは間違いのない定説なのですが、これが一般的には受け入れられていないことで、まわりを見まわしてもそんな風に座っている人を見かけたことがありません。そんなに無関心でいられるのは、悪い座り方をしてもすぐに腰痛になるわけではなく、座り方と腰痛の関連に気に付かないからでしょうね。

 そして悪い座り方に導かれてしまう環境には背もたれがあります。これが実に巧妙に腰痛に誘ってくれるのですが、椅子の形も骨盤を後ろに倒す仕組みになっていて、なかなか骨盤を立てることが難しいことが多いのです。そしてリクライニングを倒すことでさらに追い打ちをかけます。ついているから使ってしまう背もたれとリクライニング、作る側も豪華に見せるためのオプションとして欠かせないのかも知れません。

 高額な椅子を見るとリクライニング以外にも様々なチルト機能がついていますが、きちんとした知識を持たないでは使いこなせることはありません。それは楽ちん楽ちんという前提で椅子選びをするからに他なりません。骨盤を立てて背筋を伸ばし、体重は背骨が支えることを意識して座ること。これが腰痛に決別する第一歩になると意識を変えましょう。 

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。