生活習慣による背中の痛みのご自分でできる解決法とは

骨盤の歪みが引き起こすことの多い背中の痛みには骨盤矯正は有効です。しかし、骨盤矯正の施術にすべてを頼り切っていても、生活習慣の原因を取り除かなければ、いずれまた再発してしまいます。施術と再発の繰り返しで、いたちごっこの状態ですね。
そこで、ご自分でできる範囲で原因を取り除き、再発のリスクを少しでも下げることをお勧めします。施術を補うように、生活習慣を見直すことを心がけてください。
椅子への座り方
- 深く座り、骨盤を立てて、背もたれに寄りかからない。
- 浅く腰掛けて背もたれに寄りかかる座り方は、残念ながら大部分の方が行っている座り方です。

この時、何が起きているかというと、骨盤は後ろに傾き、猫背になり、肩も巻き肩になります。猫背になっている部分は、本来、軽い前弯があるのが自然なのですが、過剰な前弯が生まれます。背骨はその形状から、前後左右の動きはあまり得意ではありません。そのため、可動域を超えて湾曲した場合、骨自体が回転運動をすることで、過剰な要求を満たそうとします。これが捻じれた状態です。
その捻じれが起きることで、真っすぐ前に起きていた湾曲は、捻じれの方向にS字カーブが生まれることになります。背中には肋骨があって、かごのようなモノコック構造になっているため、あまり極端に歪むことはありませんが、長年にわたり曲げようとする力が加わり続けると、可能な限りの湾曲が出来上がります。この状態の背中の痛みは、非常に多く見られます。
原因を作らないことも大切です
施術と同時に、体の使い方のご説明もしますが、ご本人の自覚にかかっていて、積極的に取り組んでいただけるかどうかによって、その後の症状は左右されます。施術にまかせっきりになさらないで、ご自分でできる所はご自分でされるのが、良い結果に結びつきます。
また、補助的な効果になりますが、何にでも構いませんので、ぶら下がっていただければ、背骨の間隔が広がり、症状が軽くなります。お試しください。
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