椎間板ヘルニアは痛みがなくなって安心というわけではありません
大変辛かった椎間板ヘルニアなどの痛みが幾度かの施術の結果解消すると皆さん一様に安心なさいます。その日の施術が終わりに近づき、最終確認で身体を動かしていただくのですが、その時に常に痛かったお尻や太ももの痛みが無くなっていることに気がつくものです。
早い方で2回から3回ほどで、症状によってはもう少し回数がかかることになりますが、椎間板ヘルニア・坐骨神経痛・ギックリ腰などの重症の腰痛の場合、激しい痛みをとることを最優先で施術を行います。一刻も早く日常生活を取り戻すことが大切だと考えるからです。
そしてこの場合、長もちの部分を犠牲にすることで痛みを先に取ってしまう事をやっているのです。椎間板ヘルニア・坐骨神経痛・ギックリ腰は重症の腰痛ですので、無計画に施術を進めれば結構長い時間強い痛みにさらされることになります。直接痛みに関与しない部分をあとまわしにしてその後ゆっくり修正をすることになりますので、痛みがなくなっても修正が進んでいない部分が少なからずあるという未完成な状態という事になります。
そして残っているゆがみが原因になって症状をもとの状態に戻そうという力が常に働いています。このようなときに痛みがなくなったことで安心をして施術を中断することがあるのですが、そうするとあまり長続きしないで痛い状態が戻ってきてそれまでの努力がすべて無駄になってしまいます。
腰痛の判断材料は痛みだけではありません。さまざまな事情もあって最終的にはご自身がお決めになることですがいろいrとな症状を見てきた専門家の立場から言わせていただくと、症状が悪かった方ほど丁寧な仕上げをした方がいいのです。さらに経過観察の意味で定期的なメンテナンスは欠かせません。