多くの股関節痛は腰痛が根本原因です。

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股関節に痛みが生じると「関節の変形」を疑いがちですが、実際にはそのケースは極めて稀です。当院の14年間の臨床経験においても、関節自体に変形が認められたのはわずか2例のみであり、大部分の股関節痛は腰の歪みに起因する「坐骨神経痛」の一種(神経障害)と言えます。そのため、股関節そのものではなく、腰(骨盤・背骨)を適切に調整することで、多くの痛みは根本から解消されます。

以下に、股関節痛の真の原因とその内訳、および「変形性股関節症」と「神経障害性股関節痛」の具体的な見分け方を分かりやすく整理します。

1. 股関節痛の原因における実態と内訳

神経障害
大部分の方がこの状態です
  • 神経障害(大部分のケース):
    • 原因:日常の姿勢の偏りなどで骨盤が歪み、それに連動して背骨が歪むことで、神経が圧迫・干渉されて引き起こされます。
    • 影響部位:鼠径部(そけいぶ)周辺や、太ももの上部・外側などに痛みや違和感として現れます。
    • 対応策:骨盤と背骨の歪みを整える(腰の調整)ことで神経の圧迫が取り除かれ、痛みは消失します。
      変形性股関節
      稀なケースです
  • 関節の変形(極めて稀なケース:14年で2例のみ):
    • 事例A(先天的な要因):生まれつき骨盤の生育に問題があり股関節が変形していた例。このケースは整体によるアプローチが困難です。
    • 事例B(骨盤の形状要因):骨盤の形が原因で股関節の嵌合(はまり具合)が浅くなり、関節が変形していた例。骨盤調整によって嵌合を改善し解決しましたが、再発防止のために継続的な経過観察が必要です。

2. 「変形性股関節症」と「神経障害性股関節痛」の簡易的な見分け方

日常の動作や痛む部位から、痛みの原因が関節の変形なのか、あるいは神経障害なのかを大まかに推測することができます。

  • 変形性股関節症を疑うサイン(関節自体の問題):
    • 痛む部位:骨盤の横側にある「大腿骨頭(だいたいこっとう)」の周辺。
    • 特徴的な動作:膝を左右に開いたり、ひねったりして動かすときに強く痛む。
  • 神経障害性股関節痛を疑うサイン(腰・神経の問題):
    • 痛む部位:鼠径部(足の付け根の前面)の周辺や、太ももの上部。
    • 特徴的な動作:脚を前方にまっすぐ持ち上げようとするときに痛みが生じ、脚が十分に上がらない。

このように、股関節の不調は腰のケアによって劇的に改善する可能性が十分にあります。ご自身の痛みの特徴を把握し、適切な部位へアプローチすることが早期改善の鍵となります。