腰痛の概念を大きく変える画期的な提言です。

「腰の痛み」について、とても大事な間違いがあります
おそらくほとんどの人が気づいていない、とても大事な思い違いがあります。しかも、このことを直さないと、きっと良くならないという、根本的な問題です。
「腰の痛み」という言葉から「痛み」に気を取られていて、痛みがなくなれば「治った」と思っていませんか。もしそうなら、実はこの思い違いこそ体が良くなるのを邪魔しているのです。
とんでもない話に聞こえるかもしれませんが、腰の痛みの考え方を変えることで、皆さんの健康を大きく左右する大事な話です。
本当に多くの人が腰の痛みで苦しんでいますが、その痛みの感じ方は人それぞれで、体のゆがみのひどさと同じではないため、正しい判断ができなくなっています。
骨盤や背骨などのゆがみが少ないときは、痛みがほとんどありません。
もともと、その人の痛みに耐えられる量は、人それぞれで、痛みを感じやすい人からそうでない人まで、いろいろなようです。さらに、その人が長い間、体に強い痛みにさらされてきた場合、脳がその痛みをさえぎり、そのままの痛みを軽くする守りの働きがあるようです。
ですから、その人が痛みをあまり感じていないからといって、必ずしも安心な状態とは言えません。
毎日の施術の時にも、少なからずそのような状態の人に出会っていて、その人の言うことをそのまま受け入れることはできません。痛みを感じていないけれど、軽い症状ではない場合もありうるということです。
さらに施術が進んで、あれほどつらかった痛みがなくなり、皆さんはとても喜んで「もう治りました」と報告してくださるのですが、私にはその喜びに水を差す、つらい役目があります。
まだ骨格はかなりゆがんでいて、手放しで喜べるレベルではないので、油断をすれば元に戻る可能性があり、「まだ安心しないでください」と現実に引き戻す必要があります。
では、もっと正確な判断をするためにはどうすればいいのでしょうか
当店では、体の硬さや下半身の重だるさ、足を組みたくなるなど、いくつかの目安を示していて、痛みはなくても、骨盤がゆがんだお手入れのサインを説明しています。そこで、お手入れをしておくと、その先が良い状態が長く続くことになります。
そのサインを見逃して、痛みが出るまでほっておき、さらに初めて来た時の痛みまで我慢してしまうと、また最初からやり直しになります。
つまり、いつまでたっても同じ所を行ったり来たりを繰り返していることになります。
良い状態を目指すのであれば、お手入れの判断を「痛み」ではなく、もっと正確な基準に変える必要があるのです。
分かりやすいことで言えば、椅子に座るときに足を組みたくなることが挙げられます。これは骨盤がゆがんでいるから脚を組みたくなるのです。このような場合は骨盤矯正をするのが賢明です。