私が目指しているカイロプラクテイック

カイロプラクティックというと、あまり一般的なイメージがないようで「何か変なことをされそう」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。昔からある整体に比べると、後から始まった健康法なので、すんなりと受け入れられないのかもしれません。さらに、カイロプラクティックを行っている施設が少ないことも理由の一つとして挙げられます。
この背景には様々な理由があると思いますが、総合的に考えると日本人の好みと合わないのかもしれません。カイロプラクティックは、痛みのある箇所のみを施術することが多く、その分短時間で済むという利点があります。しかし、日本の食文化には定食というものがあり、ご飯と汁物、おかず、香の物、デザートまですべてがセットになっていて、それ以外は一切必要のない食事形態があります。それも煮物、揚げ物、焼き物、お造りなど種類が豊富で、内容が毎日変わるなどの工夫が凝らされています。これは日本の文化であるおもてなしの精神からくるものと考えられます。多くの人に満足してもらいたいという工夫の積み重ねが形になっていると言えるでしょう。
その点、ゲルマンやアングロサクソンの文化は、侵略や殺戮の歴史と言っても過言ではなく、命の価値が軽いように思います。しかし、論理的な思考に適した言語であるため、その技術は確かなもので、100年ほど前に現代医学が確立されるまでは医療の中心にありました。
一方で、1万年以上とも言われる縄文文化をルーツに持つ我が国は、長い歴史の中で和を大切に生きてきた民族と言えます。部族間での抗争の形跡は見られず、命を大切に暮らしてきた民族と言えるでしょう。死や血を穢れととらえ、忌み嫌う考え方は、豊富な食糧が約束されていたからこそ成しえたのかもしれません。このように、生活の質を高めるほどの余裕があったので、体のケアにも高い関心があり、それが国民性として今に引き継がれているものと思われます。
このアングロサクソンの確かなカイロプラクティックの技術を日本風にアレンジし、日本民族の高い健康志向を満足させるようにアップデートしたものが、カイロイズムなのです。
薬を使わずに根本原因に遡って症状改善を目指す、体に優しい健康法と言えます。