立ったまま靴下が履けない。これって筋肉不足?
整形外科などに行って「立ったまま靴下が履けない」などと言ったら恐らく「あなたは筋肉不足で腰痛を起こしています。運動をして筋肉をつけてください。」などと言われてしまうことでしょう。これは膝の痛みがある方にも同じことを言っているようで、高齢の方が腰をさすりながら歩いている光景をよく目にします。
この靴下が履けないという事は片足で立つ事ができないという事なのですが、その原因のすべてが筋肉の不足と言う訳ではありません。まだ年齢も若くて日常生活を送れている方が筋肉量が不足することはあり得ないことです。診断を間違えることで対処方法が違ってくるのは言うまでもないことで、この場合いくら筋肉をつけたところで問題は解決しません。
ではこの場合片足立ちができないのはなぜかという事ですが、これはズバリ、骨盤がゆがみのためにきちんとした動きができず、バランスをとることができなくなっているために他なりません。靴下をはく時には片足を大きく上に持ち上げますが、この時骨盤も大きく変化して安定した動きを生み出します。
ところがゆがむことで円滑な動きができなくなった骨盤はわずかなバランスの変化にも対応できなくなっていて、ぐらついて足をついてしまいます。そして多くの方は左足を軸足にして右足を上げるのがに方なはずです。それは骨盤のゆがみ方がそうなっているからです。
もちろん中には筋肉量が本当に不足している人もいるでしょうが、筋肉量は足りていて骨盤の機能不全によるものが多く含まれるように思います。特に現役世代では筋肉が不足するなどは考えられません。
もし心当たりがある方は骨盤矯正をお試しいただくことの方が近道ですが、筋肉量を落とさないように心がけることも重要です。