”日にち薬” という実に便利な言葉

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ギックリ腰などでご来店のお客様がよく口にする言葉ですが ”日にち薬”というのがあって実に便利な言葉だと感じます。意味としては、何をやっても効果はないが唯一時間が経てばそのうち痛みはひいてくるだろうという事になるでしょうか。つまりその症状に対しては何もしないという事、言い換えればその症状を抑える手段を持ち合わせていないがお金を払って帰りなさいというお手上げ宣言なのです。

国家資格を持たない民間資格の整体院などではこんなことを言えば「あそこはへたくそだ」と認識されてそのお客様は次から来店しなくなるのでおそらくそんなことは言いません。ではどんなところがこの言葉を好んで使うかと言えば、国家資格というだけで患者が押し寄せてくる整形外科・接骨院あたりでしょうか。

そう、国家資格を疑うことがあまりないようで長年に亘りそんな言葉を使っていても繁盛している医療機関を目にします。何を信じるかは個人の自由なので多くは語りませんが権威を盲目的に信用するのには違和感を覚えます。

そもそも腰痛をはじめとした関節の痛みは、骨盤や背骨のゆがみで起きているわけです。その多くは骨盤がゆがむことから始まりますが一旦できた歪みは上から重力で押され続けているために時間とともに自然に治ることはまずありません。むしろ歪みは拡大を続けると考えたほうが自然です。

”日にち薬”などと耳障りのいい言葉で何もせず放置した歪みは緩急はありますが間違いなく悪化します。その事は皆さんご自身が一番よくご存じですよね。その場しのぎの巧みな言い訳に安易に納得していないで、ご自身の健康には真剣に向き合ってください。

”日にち薬”などある訳がなく、あるのは ”日にち劇薬” だと思ってください。手入れの徒な先延ばしはあとから後悔することになります。