正しい前屈の仕方を身につけましょう

- update更新日 : 2024年04月02日
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骨盤が動かない前屈(背中で曲がる)

これは非常に多くの方に見られるパターンです。この動きは日常の何気ない動き、例えば顔を洗うとか洗い物をするとか低いところのものをとるとか、無意識のうちに行っている動作ですが、ここに落とし穴があります。

身体を前屈する時は骨盤が股関節部分から前傾して身体の動きを助けます。

しかしこの前傾ができない場合があって、その分を背骨(腰椎)が代わって動くことになりますが、腰椎はそれぞれ5度〜10度程度しか可動域はありません。

曲がる所は股関節だけです

(この写真の被写体の方、勝手に使ってごめんなさい。でもよく見ると骨盤が動いていないのがわかりますよね。その代わりに背中の真ん中部分が曲がっていて、いわゆる”猫背”の状態です。)

この腰椎で180度近くの前屈をすると腰椎の可動域をはるかに超えてしまい、捻じれてズレることで何とかその場はしのぐのですが、ズレと捻じれは復元できずに腰痛が新たに発生します。

この状態を続けていると背骨は捻じれと傾きの度合いを強め長時間立っている・座っている時に重苦しい痛みを伴うようになります。

ではなぜ骨盤が前傾しないのでしょうか?

理由は2つ考えられます。

その①:無意識による癖でそうなっている。

指摘されないし身体に悪いとは知らないので、そうなっていることが多いよう、これはご自身の自覚次第で解決できます。

 その②:以前から腰痛があって仙腸関節(骨盤の関節)の動きが悪くなっている。骨盤が動かない分を背骨(腰椎)が過剰に動くことになり、ズレを起こし次第に拡大してゆきます。自覚症状は前屈ができないなどの身体の硬さになりますが、長期間の腰痛がある方は筋肉の硬さよりも股関節の可動域の減少を疑った方がいいでしょう。

この場合は関節固有の回転軸がずれる(関節の変形)ために本来の関節の動きができなくなっているものです。この回転軸の修正は高度の技術を必要としますので、実績のある施設で骨格の矯正を受けてください。

これらの効果には個人差があります。